月とスッポン(2)

柳沢きみお

新一と世界ちゃんは真夏の海水浴にやってきた。しかしカナヅチで泳げない新一は、みんなが海を満喫する姿を横目に、ひとり日光浴を満喫中。何かと因縁深い猿山が同じ海に来ていることがわかり、ヤツの魔の手から世界ちゃんを守るため、新一は浮き輪を持って海に飛び込むのであった!!

月とスッポン(3)

柳沢きみお

寒い冬には鍋焼きうどんが食べたい! 新一と新平の土田兄弟は、母親に作って欲しいとお願いするも却下されてしまった。しかも材料を自分たちで買うほどのお小遣いは残っていない…。毎度おなじみ世界ちゃんに助けを求めて花岡家に乗り込むと、食欲をそそるツユの香りが漂ってきて―― 。

月とスッポン(4)

柳沢きみお

年越しの大晦日。世界ちゃんは振袖に身を包み、新一を初詣に誘いにきた。お金をかけて美容院で着付けしてもらったのに、新一は気にも留めない。いつもはやさしい世界ちゃんであっても、こればっかりは怒りが収まらない。新一を懲らしめるために、ちょっとイタズラをしてみたり…。

月とスッポン(5)

柳沢きみお

新一と世界ちゃんの仲良しぶりには、宮橋中学の全生徒が疑問を抱いている。なぜなら、かつての世界ちゃんは泣き虫で、新一が彼女を引っ張っていく関係だったことを誰も知らないからだ。 世界ちゃんは今のドジな新一の姿を見ながら、自分たちが小学三年生だった頃の懐かしい記憶を思い出して――。

月とスッポン(6)

柳沢きみお

自分だけの勉強部屋が欲しい! それはめずしく勉強に熱が入った新一の願いであった。しかし土田家に部屋の余裕はない。新平との兄弟部屋をカーテンで仕切り一旦落ち着いた。しかし兄弟間に領土意識が芽生え始め、勉強そっちのけでケンカの激しさが増していくだけであった…。

月とスッポン(7)

柳沢きみお

世界ちゃんに想いをよせる柔道部の荒垣。どうしても新一のことを認めることができず、イジワル行為を繰り返していた。内容はエスカレートし、新一が所属するラグビー部と柔道部の抗争にまで発展!? 腕っぷしでは勝つことができないこの状況を、新一はどうやって乗り越えるのか。

月とスッポン(8)

柳沢きみお

宮中バレー部は世界ちゃんの活躍もあり、県大会優勝候補と注目されていた。しかし3年生と折が合わず退部した世界ちゃんら1・2年生たちは、バレー同好会を発足。世界ちゃんを会長に据えた。校長は学校の名誉のために、部と同好会で試合をさせ、勝者を正式な部として県大会に出場させると決めてしまい…。

月とスッポン(9)

柳沢きみお

東大志望の藤波正平とともに、新一は東京の予備校へ夏期講座を受けに来た。下宿先はとんでもなくボロく、部屋の電気は点けるだけで感電し、暑さをしのぐエアコンはなく、そしてゴキブリが大量発生している始末…。いつも頼りな世界ちゃんがいない状況で、新一は夏期講座を乗り切れるのだろうか…。

月とスッポン(10)

柳沢きみお

勉強のしすぎで睡眠不足な藤波正平は、ブラックコーヒーを愛飲し、いつも眩暈と貧血でフラフラしながら登校している。しかし学校についたら体調が良くなる特異体質ときたもんだ。そんな彼にとって命よりも大事な参考書が体育の授業中に盗まれてしまい、犯人捜しで真っ先に疑われたのは…悲しくも新一だ。

月とスッポン(11)

柳沢きみお

新一が拾ってきた犬はクロスケと命名され土田家の一員となった。いつもテキトーな新一であってもクロの世話は続け、父と母は息子の成長した姿に感心感心!! そしてクロは新一のことが大好きすぎて、とうとう学校にまでついて来てしまった。新一はこのことが先生にバレないように、あの手この手で誤魔化し続けるが…。

月とスッポン(12)

柳沢きみお

明日は待ちに待った京都修学旅行!! 世界ちゃんが新一を迎えに行くと、大量の荷物を準備していた。中身を見てみると、愛用まくら、大浴場で遊ぶための浮き輪、オモチャにお菓子が出てくるではないか。世界ちゃんは呆れながらも仕分けをし、最小限の荷物に留めることに成功する。荷造り段階でこの始末ときて…先が思いやられる修学旅行のスタートだ!!

月とスッポン(13)

柳沢きみお

宮中ラグビー部のキャプテンになった新一。今年の夏は、バレー部とともに湘北中との合同合宿に参加する。湘北中ラグビー部の部長・花山は、女子から大人気！ 男としてのレベルが新一と違いすぎる…。しかも花山は世界ちゃんに一目惚れし、新一のことなどお構いなしにアタックを続けるのであった。

月とスッポン(14)

柳沢きみお

運動会の仮装行列で勝利を収めるために、新一はロボット仮装を閃いた。彼の無理難題を実現するため、藤波正平が指揮をとり巨大ロボット・藤波1号を完成させた。しかし運動会前日に台風が上陸し、このままでは外に置いてある巨大ロボットが壊れてしまう…。さぁ、みんなで藤波1号を守りにいくぞ!

月とスッポン(15)

柳沢きみお

明日は 進学校である松ヶ丘高校の入試日だ。東大を目指す藤波にとって、高校入試で躓くわけにはいかない。しかし汗も動悸も止まることなく、一睡もできないまま入試に挑むことに!! いざ手元に回ってきたテスト用紙を眺めていると、目が回ってどうにもならない。この受験、ダメかもしれない…。

月とスッポン(16)

柳沢きみお

宮橋高校に入学した新一と世界ちゃん。同じクラスには、有名進学校を蹴ってきた藤波、世界ちゃんに負けない美人の田所、バラを片手にポーズを決める川東など、愉快なメンバーが揃っている。楽しい高校生活がスタートするかと思いきや、新一は初日からヤンキーたちに目をつけられてしまい…。

月とスッポン(17)

柳沢きみお

高校でもラグビー部に入った新一。実力も体力もない彼は、同じ1年の神崎とともに掃除洗濯をこなす日々を送っていた。体力テストの結果、新一だけ雑用係から抜け出すことになったが、共に努力を続けた神崎にかける言葉が見つからない。すると彼の方から、感謝の言葉と退部することを告げられて…。